1歳半健診で「様子を見ましょう」と
言われたら
― 家庭でできること

児童発達支援「あおい湖のこどもサポートルーム」

1歳半健診で、ことばの数や指さし、呼びかけへの反応について何か言われた。はっきり「大丈夫」とも「相談してください」とも言われず、「もう少し様子を見ましょう」で終わった。—— 帰り道でその一言が頭から離れず、家に着いてから検索してこのページにたどり着いた方が多いと思います。

このページは、その「様子を見る」期間に、ご家庭で何をすればいいのかを具体的に書いたものです。読んだあとすぐ今日から試せることだけを挙げています。

大津市にお住まいの方へ

大津市の集団健診は「1歳6か月児健診」ではなく、「1歳9か月児健診」として実施されています。対象は1歳9か月から2歳4か月までのお子さまです(会場:総合保健センター・和邇すこやか相談所)。

時期の呼び方は違いますが、この時期に発達について言われたことへの向き合い方は同じです。このページの内容は、1歳9か月児健診で「様子を見ましょう」と言われた場合にもそのまま当てはまります。

出典:大津市「【幼児集団健診】1歳9か月児健診について」(多くの市町村では1歳6か月児健診として実施されています)

「様子を見ましょう」は、
どういう意味なのでしょうか

1歳半という時期は、発達の個人差がとても大きい時期です。ことばが出る時期にも、指さしが増える時期にも幅があり、この月齢の一度きりの様子だけで先の見通しを決めることはできません。「様子を見ましょう」は、多くの場合「今は判断できないので、少し時間をおいてもう一度みましょう」という意味で使われます。

ですから、それ自体は「何かある」という宣告でも、「何もない」というお墨付きでもありません。ただ、保護者の方にとっては「何もしないで待つ」時間になりやすいのが難しいところです。

待つあいだにご家庭でできることはあります。そしてそれは、特別な教材や訓練ではなく、日々のやりとりの中にあります。

家庭でできること

1. ことばは「教える」より「返す」

「これは何?」「言ってごらん」と問いかけて言わせる形は、この時期のお子さまには負担が大きく、やりとり自体を避けるようになることがあります。かわりに、お子さまが出した音や動きにこちらが返す形にします。

  • 「あー」と言ったら「あーだね、うれしいね」と返す
  • コップを持ったら「コップ。お茶、のむ?」と場面に合わせて言葉を添える
  • 返ってこなくても構いません。返すこと自体をくり返します

2. 指さしが出たら、必ず同じものを一緒に見る

指さしは、ことばより先に育つ「伝える力」です。お子さまが何かを指したら、同じ方向を向いて、同じものを見て、名前を言う。これを一日に何度もくり返します。

  • 「わんわんだね」と、お子さまが見ているものと同じ言葉にする
  • まだ指さしが出ていない場合は、大人のほうから指をさして名前を言うところから始めます

3. 生活の流れを、毎日同じ順番にする

起きる・食べる・出かける・お風呂・寝る、の順番を毎日そろえると、お子さまは次に何が起きるかを予測できるようになります。予測できると、切り替えのときのぐずりが減り、その分だけやりとりに使える余裕が生まれます

  • 切り替える前に「あと少しでおしまい」と必ず声をかける
  • 順番を絵や写真で見せると、さらに分かりやすくなります

4. できたことは、その場で短く伝える

「あとでほめる」は、この時期のお子さまには届きにくいものです。できた瞬間に、短い言葉と表情で伝えます。長い説明は不要です。

  • 「くつ、はけたね」と、何ができたかを言葉にして返す
  • できなかったことを指摘するより、できた場面を数多く拾うほうが効果があります

5. やらなくていいこと

気になり出すと、あれもこれもやったほうがいい気がしてきます。次のことはやらなくて構いません

  • ネット上の発達チェックリストを毎日見て確認すること(日によって差が出るのが当たり前の時期です)
  • 同じ月齢のお子さまと比べること
  • ことばを増やすための教材やドリルを新たに買いそろえること
  • テレビや動画を全部やめること(一緒に見て言葉を添えるほうが役に立ちます)

早めに相談してよい目安

「様子を見ましょう」と言われていても、次のようなことがあれば、次の健診を待たずに相談して構いません。相談することで困ることはありません。

  • 名前を呼んでも、ほとんど振り向かない日が続く
  • 指さしが出ない、または大人の指さした方向を見ない
  • いったん出ていたことばや指さしが、減った・なくなった
  • 音や光、感触への反応が極端に強い、または極端に薄い
  • 食べられるものの種類が急に狭くなった
  • 保護者の方の気持ちがしんどくなっている(お子さまの状態と同じくらい大事な目安です)

相談できる場所

相談先はひとつではありません。話しやすいところから、どこに連絡しても構いません。

健診を担当した市町村の窓口

1歳半健診を行った保健センター・子育て支援の窓口では、健診後の相談も受け付けています。健診のときの記録が残っているため、経過を踏まえて話せます。

かかりつけの小児科

予防接種や体調の受診のついででも構いません。普段の様子を知っている医師に、気になっていることを伝えておくと、その後の相談がスムーズになります。

児童発達支援の事業所

私たちのような児童発達支援の事業所も、相談・見学・体験を受け付けています。受給者証がなくても、体験や相談だけならご利用いただけます。実際にお子さまが遊んでいる様子を見ながら、その場でお話しできます。

あおい湖のこどもサポートルームでは

滋賀県大津市(大萱・一里山)と京都府長岡京市(長岡天神)で、児童発達支援を行っています。

体験にお越しいただくと、マジックミラー越しにお子さまの様子を見ていただき、担当の専門職と一緒に次の一手を相談してからお帰りいただきます。通うかどうかを決める前でも、「家で何をすればいいか」を持ち帰っていただけます。

1歳半のお子さまは、園に通う前の平日午前(10時・11時)の時間帯でご案内しています。

よくあるご質問

「様子を見ましょう」と言われただけですが、相談してもよいのでしょうか。

はい、相談していただいて構いません。診断や受給者証がないと相談できない、ということはありません。「気になっているが、どうすればよいか分からない」という段階でのご相談が実際にいちばん多く、話すこと自体が整理になることもあります。

受給者証がなくても、教室を見学したり体験したりできますか。

はい、見学・体験は受給者証がなくても受けていただけます。体験は無料で、通うことを決めていなくても構いません。実際の様子をご覧いただいたうえで、その後どうするかをお考えください。

1歳半でも通えますか。

1歳半ごろから就学前までのお子さまが対象です。園に通う前のこの時期は平日の午前中の時間を使いやすく、大萱教室では10時・11時の枠にご案内できます。

体験・ご相談のお申し込み

通うことを決めていなくても構いません。まずは一度、様子を見ていただくところからどうぞ。

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